悲観的な性格を変える。「脳科学は人格を変えられるのか?」

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あたなは楽観的な性格でしょうか?それとも悲観的な性格でしょうか?
私は悲観的な性格であることを自覚しています。

 

私もそうであるように、悲観的な性格の人は悲観的な性格を変えたいと一度は思ったことがあるはず。

 

そこで、悲観的な性格を変えることができるのか?という問いに答えてくれる本を紹介したいと思います。

 

楽観的な人と悲観的な人では脳の回路が違う

人は楽観的な脳(サニーブレイン)とネガティブな脳(レイニーブレイン)の両方を持っています。


ただ、快楽や楽しみにすぐ反応する人(楽観的な脳が優位な人)もいれば、危険や脅威に過敏に反応する人(悲観的な脳が優位な人)もいます。

 

楽観的な脳が優位の人は、積極的に行動し、打たれ強く、「自分で状況をコントロールできる」できると信じ、幸せになっていくと著者は言います。

 

一方、悲観的な脳が優位の人は、どんな状況でもマイナス面に着目し、危険を避けようとすることで、不幸な人生になることが多いのです。

 

この2つのタイプは脳の回路が違っている事がわかっています。
ですが、ものの見方を変えれば、脳の回路を変えることもできるというのです。

 

楽観的な脳を作る3つの方法

では、楽観的な脳を優位にするために何ができるのか、本書から3つの方法を紹介したいと思います。

 

暴露療法 

暴露療法とは、恐怖を抱いている物や状況に対して、危険を伴うことなく直面させることです。

 

つまり、恐怖を抱いている物や状況と接しても、危害を加えられることを学ぶことを繰り返すことで、恐怖を減らしていこうという療法です。

 

認知行動療法

認知行動療法とは、思考や行動の癖を把握し、自分の認知・行動パターンを整えていくことです。

 

つまり、起きた出来事などを自分の中でどう解釈するか(認知)を頭で考えて変えていくことと、実際の行動を変えていくことで、ネガティブなものよりもポジティブなものに注目する習慣を確立できれば、脳の回路も変わっていくとのことです。

 

また、不安なときに思考することで感情を抑制することができるという効果も期待できます。

 

認知行動療法については、少し厚い本ですが、「フィーリングGoodハンドブック」が色々なケースを想定した実践方法が載っており、おすすめです。

 

マインドフルネス

マインドフルネスとは、「『今、この瞬間』を大切にする生き方」のことです。

 マインドフルネスの実践方法であるマインドフルネス瞑想では、感情や思考などにラベルづけをして、感情や思考にとらわれることなく『今、この瞬間』に集中します。

 

感情にラベルづけすることで、脳にも変化があることが分かっています。

恐怖の中枢を物理的に小さくすると同時に、抑制中枢を大きくする効果があります。

 

マインドフルネスについては、「マインドフルネスストレス低減法」と、仏教的なニュアンスも強くなりますが、「ブッダの瞑想法」がおすすめです。

 

悲観的な性格を変えることができると思える1冊

では、楽観的になればそれでいいのかといえば、そんなことはありません。

豊かな人生を送りたければ、次の比率で過ごすことが本書では勧められています。

 

ポジティブ三:ネガティブ一(290ページより)

 

楽観的な人と悲観的な人とでは、脳の回路が違うというのは驚きでした。

ただ、脳の回路を変えることができるということは朗報です。

認知行動療法やマインドフルネスは私も実践していますが、まだ修行不足で、楽観的になれたとは言い難いのが現状です。

 

豊かな人生を歩むために、今の悲観的な自分も大切にしながら、楽しいことにも目を向けることができる自分になりたいと思います。

 

科学的根拠があり、希望がもてる、悲観的で悩んでいる人にはおすすめの1冊です。

 

 

 

 

 

長くなりましたが、参考になれば幸いです。